「愛してる」の言葉で体温上昇?

大手家電メーカーのパナソニックが、暦の上で最も寒いとされる21日の「大寒」に合わせて、同社の「ふだんプレミアム」シリーズのエアコンを題材に、愛を言葉で伝えることによって人の体が暖まるのかどうかを検証した実験動画「LOVE THERMO #愛してるで暖めよう」を公開したそうだ。
日本人は他の国の人々と比べると、感謝や愛の言葉を口にしない国民性だと言われている。同社が300人を対象に行った調査では、家族に普段「愛してる」と言葉で伝えない人は84.7%にも達することが判明。その理由については「そんな習慣がないから」が56.4%、「恥ずかしいから」が43.6%、「言葉に出さずとも伝わっていると思うから」が19.5%という結果となったそうだ。
そこで、夫と妻、母と娘など実際の家族6組を対象とした実験を行った。家族に関するインタビューを行うと伝えられて会場に集まった6組の家族。そのうち片方が仕掛け人となり、インタビューの途中で家族である被験者への愛の言葉を記した手紙を読み上げ、プレゼントを渡すというサプライズ演出を行った。
インタビューの間、高性能なサーモパイル赤外線センサーにより、被験者の体温の変化を測定。その結果、最低でも+0.3℃、最高では+1.2℃と、6家族の平均で約0.8℃も体温が上昇。愛の言葉は心だけでなく体も暖めることが実証された。
素直に「愛している」と伝えるのは気恥ずかしくもあるが、同社の調査で「もっと家族に言葉出会いや感謝を伝えたいか」を聞くと、「もっと言葉で伝えたい」が13.3%、「どちらかというともっと言葉で伝えたい」が48.0%で、伝えたいと思っている人が合わせて61.3%にも上ったという。
この実験結果について、広島国際大学医療栄養学部医療栄養学科の高尾文子教授は「人間の自律神経は、能が興奮した時に働く交感神経と、リラックスした状態で働く副交感神経の2つのバランスを摂ることで成り立っています。親しい人々と交流したり、音楽などを聞いてリラックスしているときは、副交感神経が活性化し、血液が体中を循環して老廃物を回収、新陳代謝を促進して体のダメージを回復してくれます。今回のパナソニックの動画では、家族からの愛情を被験者が感じることによる体温の上昇を計測していますが、被験者がリラックスし副交感神経が働くことで、末梢体温が上がることは十分考えられることであり、人が愛情を感じ脳も体もリラックスすることで、より健康になっていくということを例示する、興味深い取り組みだと思います」と評価している。
確かに言葉にするのは恥ずかしいが、たまには言葉で愛や感謝を伝えるといいのかもしれない。